カテゴリ:本( 7 )

買わないと決めていたけれど

古書を集めていると中身を見ないでも、時代や書名だけで大まかな内容は分かるようになっても終戦前後の本には
手が出てしまいます。これはレンズ沼と同じように古書にも収集欲を満たす沼があるのですね「山と渓谷の旅」
      昭和22年6月発行 山と渓谷社サブタイトルの山旅案内300コ-スでお買い求め、序文には 昭和21年9月10日中秋の名月を眺めつつと序文にある。さらにこれより早いの戦後5ヶ月後のは山と渓谷(85)
  用紙も印刷所も焼けて山より生活そのものが困窮していた昭和21年1月1日発行とは驚きの早さです。
c0008948_16501782.jpg

内容は同著者の「国防登山読本」体育評論社昭和19年1月25日より国防と行軍登山や行軍計画など軍事関係
を抜いて計画、服装、登山の心得など穏やかな部分を引き継いで、300コ-スを170ペ-ジほどで案内するので
多くは簡単な説明になるのは致し方ありません 連行峰から東北に延び更に西北に向かう尾根を「大杉ノ尾根」と
いふ、コ-スには万六ノ頭-柏木野-笹平-本宿とあるので、宮内本(三国峠みち)今で言う万六尾根ですね
「大杉ノ尾根」の呼称は初耳ですね、もし宮内敏雄さんが生きていたら、大杉ノ尾根はどこから来たんだと
ツッコンでいるかもしれません、そんな事を思いながら古い地名を渉猟するのも古書の楽しみのひとつです。

もうひとつの初耳は摺差の部落をはずれたところから、この澤に入り「尻毛ノ淵」で景信公の伝説を思い出しながら川野井峠にたどりつき堂所山から陣馬山へ登るのも一興であらう 小下澤遡行より 
c0008948_1552087.jpg

登山用品やた鉄道会社(東武電車・東京急行・富士山麓電鉄・小田急)などの当時の風俗を知るようなレトロな
イラスト入り広告にも魅かれるね 脚本 黒澤 明 ニユフエイス 三船 敏郎 山麓低亭百話 下 横山 厚夫著
をお借りすれば銀行強盗が北アルプスの山に逃げ込み、志村 喬扮するその一人と小屋に住む老人と若い娘との
間に情生まれるというのが粗筋 オイオイ雪山に逃げ込むなんて黒澤さんやってしまったな 東宝もややこの時代
は日活無国籍映画みたいですね谷口千吉監督は日本山岳会員だったのか ご自分の趣味に絡めて白馬でロケ
                   したのかな? ほとんど役に立たない知識が増えていく

山と渓谷(89)奥多摩特選 昭和21年5月1日 書き手は巻頭の真鍋健一に始まり 岩科小一郎 大石真人宮崎茂 
中西梧堂 宮内敏雄(遺稿) 加藤秀夫各氏これだけの(主に山村民族の会)揃えて山渓の。気合のほど伺えます。
        昭和22年1月発行の登山地図帳(1)奥多摩定価五円 丹沢は(2)は手に入りません
    登山地図帳からは実際に使えるガイド本の体裁を整えていきます。山と高原61 戦後復刊第一号
  昭和22年5月1日こちらも石川欣一 春日俊吉 原全教とご祝儀のようなメンバ-が名を連ねています。
c0008948_1783145.jpg

                                        古書の収集に助けられた本   11月12日






               

by takigoyama | 2013-11-12 10:08 | | Trackback | Comments(0)

登山地図帳

昭和21年1月1日が戦後初の山と渓谷(85)がわずか五ヶ月を経て再刊されたのは驚きです。
そして早くもガイド本のさきがけ「あなたはどうして食っているか」の世の中にアルパインガイド
の前身登山地図帳:奥多摩(1)昭和22年3月1日を与えられて出版されています。(2)は丹沢
c0008948_2385789.jpg

by takigoyama | 2008-03-14 22:55 | | Trackback | Comments(0)

美しくなければ本じゃない

と言っても時代もあるし、出版社や筆者の考え、売価の設定で造作に差がでるのはいたし方ない
c0008948_1757561.jpg

オリジナルの狼にド-ンと100満点 復刻版は歌謡曲のリメイク版みたいどんなに歌唱力があって
もオリジナルにはかなわない、目力が違うやっぱ味だね百水社さん【山岳】の復刻を頼みますよ
c0008948_12561837.jpg

背文字の箔押しに函附きにこだわってはいないけど、函から出して開く気分はちょっと高揚します。
  コレクションとして蔵書していのわけではないのでカバ-なしや裸本も購入しています。
c0008948_13141389.jpg

c0008948_13142331.jpg

  歩けて書けて、描ける人たちの装丁は自作の歌を歌う作曲家歌のような味わいがあるな
c0008948_13474618.jpg

 社会状況が華美を許さなかった時代の本、ポケットに本を入れて歩いた時代があった。たぶん
c0008948_13432631.jpg

c0008948_13493798.jpg

c0008948_13494752.jpg

  見返しに自作の蔵書票 (赤富士)(山女魚)あしらった高畑棟材著 行雲とともに

by takigoyama | 2006-12-24 12:56 | | Trackback | Comments(4)

奥武蔵

丹沢・奥多摩に比べて『奥武蔵』の纏まったガイドは少ない昭和15年10月発行
ハイキング・ペンクラブ(小林玻璃三著) 同書に武甲山の東西南北計13コ-ス
が紹介されている。古くは大正12年一日二日山の旅に生川~武甲山~影森

の紀行文がある(現在は消滅した北西に下っている)昭和9年のガイドでも
妻坂峠からのコ-スが有るのみでバリエ-ションは見当たらない、戦後の
山と渓谷社刊【奥武蔵】は武甲山北面の岩登りのル-トに力が入っているが

尾根歩きは一般コ-スのみである。鍾乳洞から橋立川に下り対岸の尾根に
這い上がり独標1064m峰(現1055m)経由子持山より左折する。路形も
殆どなくボサがひどいから山馴れた人をリ-ダ-とする以外は入らぬがよい

とある。アカヤシオを求めて65年後に後輩が子持山まで同ル-トを登る
c0008948_1753549.jpg
c0008948_17532250.jpg
c0008948_17534337.jpg

                                 1055m峰 アカヤシオ

by takigoyama | 2005-05-09 17:54 | | Trackback | Comments(0)

お言葉ですが

90年版エアリアに大持山西尾根739mを「大塚山」と口走ると、そこは「焼山」だ
地図の間違いだと指摘される。(ヤケヤマ沢あり)大日そばのご主人の話ではその
山は西隣の山と教わる。印刷されているのが正しいとは限らない良く有る話しだ

そんなわけで三室山←→(三宝山)を単なる誤植でじゃないのと軽くジャブを出すと
(この時点では元本のチェックはしていない)山名は見る位置で違う、三宝山とも
呼ぶとキツク言われてしまった。宮内さんは「三室山と呼ぶ人もあるが之は

誤りである一にカヤノ尾山ともいう」そうすると一つの山に三っの山名があるのか
ある物をあると証明するのは、できるが無いものをないと証明するのは難しい

復刻版のあとがきで同一呼称であるべき山名、沢名、集落名に不統一が散見
されたので極力統一した。元本からトレ-スするさいに{室}→{宝}に間違えた
のが、落としどころと思うが、手元の古書(地図)では「三宝山」とあるのは復刻版

と昭和35年奥多摩の山と谷(本文では三室山)昭和9年の東京附近の山の旅
は「三室山」となっている。いずれにしろ(三宝山)戦前では見当たらない
宮内さんを差し置いて戦後に出現したこの山名をどう理解したらよいのだろうか







c0008948_9162393.jpg
c0008948_9163897.jpg

by takigoyama | 2005-04-26 09:19 | | Trackback | Comments(2)

奥多摩

「久恋の山」ニュアンスは解るんだけど、辞書をひいても出てこない、同じく山限定
に「避衆登山」がある。これは解りやすい、夏、雷と大衆も避けたい物の一つに
上げている。素直に受け取れば「静かな山歩き」なんでしょう、これを捻り出したのは

ラ○ニング○リ-の馬主だった藤○泰○さんのお父さんです。そう古い話しじゃない
この本が出版された頃(昭和19年6月)の奥多摩は、避ける登山者はいなかった?
何処で眠っていたのやら、時代を経た衣魚や黄ばみが見られるが、ペ-ジを

捲った後が感じられない美本だ、「久恋の本」しっくり来ないな、久恋は山に限るか
c0008948_14284455.jpg

by takigoyama | 2005-04-19 14:32 | | Trackback | Comments(2)

私は泣いています

オイオイおまえは「リリィ-か」暖かい励ましありがとうございます。ギャグも
年代が違うと落ちないからな、いっだか「、今日の仕事は辛かった」後は焼酎
を呷るだけと、書き込んだら思い切りスカサレタたことがあった 長くなりますが

「やっとまとまりました読んでください」過労のためか青い顔をした彼はいった。
原稿は真鍋健一の努力で四五○頁の大冊になって十九年六月に刊行された
しかし宮内は自著『奥多摩』が出る頃は、中国大陸で英霊となっていた。

その本の内容が良いだけに、私はこの青年の死を悲しく思う。原稿を
背負ってきた日の、思いつめたようの青い顔が、いまも思いだされて
        心がうずく  「山村滞在」   岩科小一郎著

「宮内本」「奥多摩のバイブル」等と呼んで愛読している。平和の時代に
                 山歩きをできることに感謝したい
                   
c0008948_1935697.jpg






 

by takigoyama | 2005-01-14 19:36 | | Trackback | Comments(2)